2017年3月26日日曜日

今は見える

 主イエスが生まれつきの盲人の眼を癒やされた話は、見えなかった者が見えるようにされ、主に従う者へとかえられた霊的な恵みのできごとでもある。
 英国で黒人奴隷貿易に携わったジョン・ニュートンは嵐の海で命拾いをして、悔い改めに導かれた。彼が作詞した賛美歌「アメイジン・グクレイス(驚くばかりの恵み)」に「かつては迷ったが、今は見つけられ、かつては盲目であったが、今は見える」と言う歌詞がある。あたかもこの盲人の魂の叫びのようだ。
 牧師となったニュートンは奴隷貿易禁止運動を推進する。「神の驚くばかりの恵み、それはなんという心地よい響きだろう!」と神の恵みは歌い継がれる。

2017年3月19日日曜日

満足の涙が

 施設での「歌の会」に参加していたYさんは、「私は歌が大好きだから」と言いながら、元気にわたし達を迎えてくれた。話を伺ってから、「今日は訪問聖餐にお伺いしました」と言うと、自室へ案内してくれた。
 ご自分は車椅子のままで、私にベットに腰掛けなさいとすすめてださる。この夏108歳になるYさんからこんなもてなしを受けるとは・・・と感動しつつ、感謝して聖餐に与っていただいた。
 “主われを愛す/主は強ければ/われ弱くとも/恐れはあらじ/わが主エス、われを愛す”と歌う。聖餐と讃美を通して主がYさんの内側から触れてくださった。Yさんから涙が溢れる。主から潤された満足の涙が。

2017年3月12日日曜日

猫のマーブル

 猫のマーブルが来週退院と決まった。下顎にはまだワイヤーが入り、牙も折れたが、獣医師のお陰で、とうとう自分の顎を使って食べることができるようになった。おまけに眼の先天性障害も治してもらった。車にひかれたにも関わらず九死に一生を得た。
 会いに行くと、すぐにゴロゴロ擦り寄って来てはひっくり返り、お腹を出して甘えてくる。半ノラなのに警戒心がなくおとなしい性格だ。思わず撫でてしまう。
 全幅の信頼を寄せてくるマーブルのために、どうか飼い主を与えてほしいと願う。
 “マーブルを飼って下さる方を探しています。少し長めの短毛の黒猫、人懐こい可愛い性格の猫です。”

2017年3月5日日曜日

レントには

 3月1日(灰の水曜日)から四旬節(レント)が始まった。「四旬節」という言葉は40日間のことで(復活祭までの6回の日曜日を入れて実際には46日間)、40日はもともと断食の日数だった。たとえ、わたし達は断食をしないまでも、この時期には、「祈り、節制、愛の行い」が強く勧められている。
 しかし、今日は、天の父の愛の中でゆっくり心と身体を休める日だ。まずは、父と子と聖霊の愛の交わりの中にどっぷり浸かって、主に賛美と感謝を捧げたい。
 天の父が赦してくださったように、自分自身を赦し、天の父が愛してくださったように、自分自身を愛する。そうすればだんだん他者への愛と赦しも増してゆく。