今週もホームで暮らす92歳になる叔母を訪ねると叔母は満面の笑顔で迎えてくれた。
叔母は好物のプリンを見ると、「あら、こんなに美味しいもの、何十年ぶりかしら」そう言いながら、ゆっくりと美味しそうにプリンを味わって平らげた。
「何十年ぶりだって?!」と私は内心であきれて、先週もプリンを食べましたよと訂正しようかと思って、止めた。叔母の中ではとっくに時間の観念はなくなっている。
プリンを食べる度に、何十年ぶりかと思うほど美味しいと思えるなんて、なんて幸せなんだろう!こんな感動を神様は叔母にくださっているんだ。