2016年12月25日日曜日

キリストの平和がなった夜

 1914年12月、第一次大戦下のドイツ軍とイギリス軍はクリスマスのこの日もベルギーの首都ブルッセルの緩衝地帯を挟んでそれぞれが塹壕の中にいた。光は見えず、希望はなく、彼らは暗闇の中にいた。
 ところが、ドイツ軍の塹壕の中で一人の兵士が「きよしこの夜」を歌い始めた。他の兵士たちが一緒に歌い初め、その歌声がイギリス兵士たちに届く。そして思いがけずに双方での大合唱となった。この日、政府が決めたわけでもなく、将校たちの誰が決めたのでもなく、兵士たちが自発的に休戦をした。ああ、御子の誕生!
 主イエスキリストはあなたの心を照らす光。暗闇に輝く希望、平和。クリスマスおめでとう!

2016年12月18日日曜日

主のもとに帰ってくる

 「なんだか嬉しいことが続くね」と妻と話す。
 今朝、クリスマスカードを受け取った。「不思議な神様の導きで、このクリスマスに洗礼を受けることに・・・」と書かれていた。6年前の宣教研修の時に出会ったSさんからだ。当時不登校の高校生だった。
 お昼には、礼拝から遠退いていたKさんが教会に来た。そして、しばらく連絡がとれなかった病気療養中の方からも手紙が届いた。夜になって、求道中のIさんから電話があった。「仕事のシフトが変わったので、来週から聖書の学びに行きます」と。
 みんな主のもとに帰ってくる。希望、平和、喜び、そして今日は4本目、愛のロウソクに火が灯る。

2016年12月11日日曜日

水と白湯だけで

 アドベントの一日を主に捧げようと思い、丸一日水と白湯だけで過ごした。初めての断食である。
 驚いたことに時間がゆっくり流れていく。そして、自分は自分の満足のために何かを工夫して一所懸命に取り組むというようなことを実は一日中、一年中、続けていたのだということに改めて気づかされた。
 空腹になって、空っぽになってみると、そんな満足へのこだわりからほんの少し解放される。お腹を空っぽにするように自分自身へのこだわりを空っぽにできたら、きっとその隙間を神が満たして下さる。きっと、神の世界を自由に生きる喜びを味わえるに違いない。アドベント第3週、喜びのろうそくに火が灯る。

2016年12月4日日曜日

届けたくて

 誕生日カードを届けたくて、その方の家を探した。今日はその方の誕生日、その日だからだ。この当たりらしいが、定かではない。番地も表札も出ていない。はたして、電気や水道の検針をする方は困らないのだろうか?と思ったりした。
 歩いて、訪ねて、探してみてふと思った。主もまた一人の魂の居所をたずねて、歩いて、探しておられるに違いない。しかし、その足取りは喜びいさんで、勢い良く、疲れを知らない。その人が大切で、大切で、救いたくって仕方がないからだ。
 そう思うと、また元気が出た。ろうそく2本にあかりが灯る。今週は待降節第2週だね。