2015年7月26日日曜日

なんだか家族の会話みたいで

 精神科の入院病棟の面会室で毎週一回、信仰入門講座を始めてから2ヶ月ほどになる。最初面会申込書に、本人との関係をなんと書いたものかと迷った。いわゆる家族親戚ではない。友人、知人というのも今一しっくり来ない。その他の欄にやはり「牧師」と書いた。
 おやつとお茶で和んできたところで学びをする。途中、いろいろ話も飛んで脱線もするが、それも楽しい。最後は祈り合って終わる。
 今日は別れるとき、初めて「気をつけて」と私達に言葉をかけてくれた。妙に嬉しい。「ありがとうございました」はどうしても上下の言葉になる。
 なんだか家族の会話みたいで嬉しかった。

2015年7月19日日曜日

夏が来る、来る。

 降り続く長雨にもそろそろうんざりし始めた頃、いきなり真夏のような暑さがやってきた。てっきり梅雨が明けて夏が来たかと思えば、今度は台風の到来で、激しい雨。
 「天気よ、お前には丁度良いということはないのだね」そう、独りごちてみるものの、相手が天気ではどうしようもない。しかし、晴れたり、降ったりを繰り返しながら、そろそろこの梅雨とも来年までの別れとなる。
 まもなく水平線から入道雲が湧き上がり、夏がくる。先週はクロアゲハやトンボが飛んでいた。今日はセミも鳴いていた。来週の月曜日は海の日だ。ああ、もうすぐ夏が来る!夏が来る、来る、夏が来る。

2015年7月12日日曜日

妙なことだが

 牧師館の二階からは向かいの建設現場の様子がよく見える。朝8時、いつものようにラジオ体操で始まる。それから、今日の予定の確認でもしているのか、みんな一段高いところに立つ人の話を聞いている・・・どうやら終わったらしい。
 すると全員が向かい合って、やおら片手を前に出して、「オゥ!」と叫んで振り下ろした。円陣こそ組まないが、なんだかスポーツの試合前のようだと思った。まもなく、ブルドーザーの大音響が聞こえ始めた。
 ラジオ体操、円陣、おまけに工事現場の入り口に作られた小さな花壇を思い浮かべる。妙なことだが、この大騒音を我慢しようという気になる。

2015年7月5日日曜日

海の向こうから祈りがとどいた

 一通のエアメールが届いた。はて?と思いながら封筒の表を見る。米国、ノースキャロライナ州のランバートンにある聖マルコ・ルーテル教会から。宛先は湯河原教会の皆様である。
 それは、引っ越したばかりの二女が通い始めた教会で、先だって家人が訪れた時、日本福音ルーテル湯河原教会は同じ流れをくむルーテル教会だと自己紹介したという。
 封を開ける。教会の便箋に教会員それぞれがサインをした手紙が入っていた。「聖霊降臨後第4主日に、湯河原教会を覚えて祈りました。・・・湯河原教会を今年度の私たちの教会の祈りのリストに入れました・・・」
 すごい!海の向こうから祈りがとどいた。