2014年12月28日日曜日

神の愛の「しるし」

 アドベントから始まる怒涛の一ヶ月が終わった。今月お訪ね出来なかった方々を問安する。寂しさをお察しする。それに礼拝の恵みや教会家族の交わりに与れない方たちだ。魂が窒息寸前の方もおられた。
 静かにお話を伺う。感謝をして一緒に祈る。神の像にかたどって造られて、神の息を吹き込まれた私たち人間は、神から愛されているという目に見える「しるし」がなくては生きてはゆけない。
 同じように、忙しさでやり過ごしたものに、庭の水仙もある。しかし、こちらはいつの間にか白い花弁の真中に黄色い冠をつけて、すまし顔で咲いている。もう春の香りさえただよう。

2014年12月21日日曜日

クリスマスがいっぱい

 海の向こうからクリスマスのプレゼントが届いた。家人が箱を開けてニコニコしている。「これで、クリスマスケーキが焼ける」と言って、いそいそと台所に立っていく。子供から届いた荷物の中身は牧師の妻となった母への応援物資であった。
 今週、クリスマスカードが次々に送られてくる。教会の兄弟姉妹や友人たち、子供たちからのカードに囲まれて、クリスマスの喜びはだんだん深まってゆく。
 恵みの分かち合いをしたいと、焼いたケーキをまずはご近所の一人暮らしの方へ届ける。甘い菓子は人を 幸せにすると聞いた。玄関先で祈らせてもらい、ささやかなクリスマスの喜びと恵みをお届けする。

2014年12月14日日曜日

もう目を回してなんかいられない

 アドベント・クランツにロウソクの火が三本灯る。 あと一週間でクリスマスだ。この時期は教会も牧師も 一番忙しい時である。いや、牧師の目はすでにもう一 ヶ月前からぐるぐる回っている。
 クリスマスまでにやらなければならない準備を一つ一つチェックしてみる。終わったことを数えてホッ として、また次の準備にとりかかる。
 一昨日、クリス マスの案内状に「ご一緒にクリスマスの恵に与ること ができれば、こんなに嬉しい事はありません。ぜひクリスマスは教会に足をお運びください。」と書く。
 さて今日からの一週間、牧師は正念場を迎える。もう目を回してなんかいられない。

2014年12月7日日曜日

ひだまりで

 小田原にいく途中、西湘バイパスの入口付近に、おばあさんが二人話し込んでいるのをよく見かけた。
 北側がカーブした土手になっていて、陽だまりにな るその場所は暖かいのだろう。一人は買い物用の手お し車に腰掛けて。もう一人は杖をついて。
 話しているその様子がいかにも楽しげに見える。な にを話しているんだろう?しかし、お互いに家に呼ぶのは家族に気兼ねなのだろうかと思ったりもする。
 このところすっかり寒くなった。今日も運転しなが らおばあさんたちの姿を探すがいない。今ごろどちらかの家でこたつに入って、談笑しておられるといいなぁと、祈りながらそこを通り過ぎた。