2014年7月27日日曜日

こうまで流行るのは


 いつも行くスーパーマーケットで流れていたBGMが変わっているのに気がついた。ありの〜ままの〜自分でいいの〜。アニメ映画『アナと雪の女王』と主題歌『ありのままで(Let it go)』が大ヒット中だ。だがこの好評ぶりは海外メディアには驚きだという。
 こうまで流行るのは、よほど自分というものを押さえて生きている人が多いのだろうと思ってしまう。
 『ありのままで』『Let it go』の歌詞を比べると、そこに英詩にはない日本社会の独特さが考慮されていて、それがピッタリくるもとだと思えてきた。
 私などには、「ありのまま」というのは創造の姿のままがいいと歌っていると感じられるのだが・・・。



2014年7月20日日曜日

うん、あれはなかなか良かったな


 さて、わたしの頭の怪我であるが一週間が経って抜糸してもらえた。教会の皆さんにもすっかり心配をおかけした。
 うっとうしい絆創膏は頭から消えたものの、最初のクッションの入った手のひらサイズの絆創膏はちょっと気に入っていた。
 それは、一見ユダヤ教徒が頭のてっぺんにちょこんと乗せるあのまあるい帽子を思わせた。「神の前では頭を低く恭順の意を表す」という意味のキッパ(Kipper)のようだった。私もユダヤ教の礼拝に参加させてもらうためにキッパをつけたことがある。
うん、あの絆創膏、あれはなかなか良かったな。

2014年7月13日日曜日

初めてのご挨拶



 迷ってきた仔猫を捕まえようとお隣とのブロック塀によじ登った途端、バランスを崩して後ろ向きに倒れた。エアコンの室外機に頭頂部をブッツケて見事に切れた。
 しかし、この室外機がなければ、まともにコンクリートの地面にたたきつけられていたに違いない。
 一瞬の出来事なのに、倒れながら「おれも歳を取ったものだ」と思ったから人間の感覚とは不思議だ。
 ちょうど居合わせた娘が、「パパが大変、ママ、タオル持ってきて!」と叫びながら、小高いブロック塀の上をつたって忍者みたいにやって来た。
 幸いお隣はY外科医院である。引っ越して来て以来初めてのご挨拶をかねて、8cmの傷を縫って頂いた。


2014年7月6日日曜日

神にゆだねて


 教会の掲示板に「疲れた者、重荷を負う者は、だれでもわたしのところに来なさい。わたしが休ませてあげよう」(マタイ11:28)と書いて貼り出した。
 掲示を出してから4日目、聖書研究会に飛び入り参加者があった。クリスチャンだというホームレス風のNさん。彼は聖書の場面を即興で演じたり、立て板に水のような聖書解説をするので、一同舌をまいた。
 ところでそのNさん、住基カードのある某市に戻り、生活保護を申請し、仕事を得たいと祈った。首をかしげる節もなくはないが、その祈りを聞いて、援助を申し出た。彼は金額にガックリした様子だったが、この先を神に委ねてと送り出した。