2013年5月26日日曜日

夕暮れ時に「アヴェ・マリア」

「いいねぇ〜、あの曲を聞くと心が休まるねぇ〜」とは、長く闘病中のOさんの言葉。夕方の5時30分になると湯河原の町役場が毎日流しているグノーの「アヴェ・マリア」を聞いてのことだ。
 この曲が今日も一日を終えようとするこの地に響く不思議さに、いろいろと憶測を膨らませてみるが真相はわからない。理由はともあれ、救い主の受胎告知を物語る喜びの調べが奏でられるのである。
 天使は、乙女マリアにこう告げた。
「おめでとう恵まれた方。主があなたと共におられる。」夕暮れ時に流れる「アヴェ・マリア」。
 Oさん、今日も聞いておられよう。

2013年5月19日日曜日

90歳のS姉、憲法9条はどうなるの?

 主日の午後、90歳のS姉を病室に問安しました。可愛いひ孫さん達のために平和を祈りつつ、これからの人達に私達がしたような思いはさせたくないと噛み締める様に語って下さる言葉を聞きました。
 憲法9条はどうなるの。96条をどうしようかと言ってるでしょう。皆がどう思っているのか心配。
 「私達がしたような思いはさせたくない」。葬式の列が進んでいる時B29が飛んで来て、皆で隠れた。B29が行ってしまうと葬式の列を続けた。灯火管制知ってますか?配給切符を知ってますか?いい家のお嫁さんも結婚衣装にもんぺを履いた。
「私達がしたような思いは決してさせたくない」。

2013年5月12日日曜日

主のくびき

 人は失敗もします。ある方が、私は反省はしても後悔はしないことにしていると言われました。その理由は、後悔しても結果は変えられない。後悔は後ろ向きで、反省は前進するためだからなのだそうです。
 実にキリスト教的なモットーだと思いました。礼拝のたびに私たちは罪を告白し、神の赦しをいただいて元気になります。仕事に家庭に人付き合い。たしかに私たちは様々な「くびき」を負っています。
 でも、信仰者のくびきは、主イエスの赦しをいただいて、自分も人も赦されていることを知ることです。なんとも軽やかになるくびきです。

2013年5月5日日曜日

井戸掘りイサク

 今週の聖研では、生き方を通じ、信仰をしめして勝利したイサクに学びました。乾燥地帯で井戸は欠かせません。神は井戸を通じて命の水をイサクに与え、イサクは祭壇を築き、感謝をささげて応答しました。
 イサクの特徴は、とことんまで争わないことです。水が出ると、敵が争いを仕掛け、井戸を奪いにきます。戦い守る力をつけた後にも、彼は忍耐し、譲り、場所を移して、新たな井戸堀に挑みます。彼は困難な選択をしながら平和のうちに一族を守り導きました。
 そんなイサクを神は祝福し、繁栄を約束しました。遂には、イサクの生き方に神を認めた敵対者たちの方から平和条約を結ぼうとやってきたのでした。