2013年8月25日日曜日

湯河原の海岸から

 行こう、行こうと思っていた湯河原海岸に行ってみた。寄せては返す波に足を洗われながら砂浜を歩く。
 波というのは何回かに一、二度大きいのが来ると子供の頃の記憶をたどっていると、いきなり大きいのが来た。腰のあたりまでびしょ濡れになった。思い出していたところだったのに・・・波の奇襲攻撃にしてやられたと大笑い。
 海岸から海を眺める。真鶴岬から、伊東市のあたりに向かってゆるやかに弧を描くと、ほぼガリラヤ湖の大きさになりそうだ。左手前方にくっきり突き出た真鶴岬と、遠く霞んで見える彼方の岬を見比べながら、ガリラヤ湖の大きさを想像してみた。

2013年8月18日日曜日

平和な時代であったなら

 映画『風立ちぬ』を見た。監督の宮崎駿は「1920年代の日本は不景気と貧困、病気そして大震災とまことに生きるのに辛い時代だった。そして戦争、当時の若者たちはそんな時代をどう生きたのか?」と語る。
 一人の若者の見た飛行機造りの夢が、戦争という重苦しい現実を背負いながらも、どこまでも明るく高く突き抜けて行く。見ていて気持ちが膨らむ。
 当時の日本の航空機技術は欧米よりも20年以上遅れていたという。彼は欧米に追いつき、追い越してとうとう最新鋭の飛行機を設計した。こうして零戦が誕生した。けれども多くの貴い命が失われた。平和な時代であったならと思わずにいられない。

2013年8月11日日曜日

ヨナとトウゴマ

 第二次大戦当初、飛行機の燃料に使うからとヒマの栽培が奨励されたことがあったという。ヒマとは、ひまし油の原料となる植物の蓖麻(ひま)のことだ。今、その加工品はラジコン飛行機の燃料やレース車のエンジンオイル、医薬品などに使われている。
 蓖麻の別名は「トウゴマ」である。旧約の昔、神はトウゴマを生やしてヨナを照り付ける陽射しから守り、また翌日には枯らせた。熱波に苦しみつつ、枯れてしまったトウゴマを惜しむヨナに、神は「右も左もわきまえないとはいえ、人間が滅びるのを惜しまずにはおられない」と告げられた。神の憐れみを明かししたヨナ書の蓖麻の話である。

2013年8月4日日曜日

ミョウガが旬だ

 ミョウガが旬だ。礼拝堂の裏手にあるネコのひたいほどの畑は今がミョウガの収穫期。そうめんや冷奴の薬味、吸い物や味噌汁の具にしてみる。さらに野菜の浅漬けに入れてみたらこれまた最高だった!
 このミョウガ「食べると物忘れがひどくなる」との俗説があり、これ以上の物忘れはと気後れがあった。
 ところが調べてみると栄養学的にそのような成分は含まれていず、なんら科学的根拠はないと分かった。
逆に、香り成分に集中力を増す効果があることが昨今明らかになっているという。
 物忘れの俗説は、釈迦の弟子に由来する。心配無用と分かったら、ミョウガ摘みの楽しさが倍増した。